彩雲国物語ーはじまりの風は紅く

彩雲国物語の一巻です。








内容は読みやすく、するするっといけました。
話も序盤ということもあって、重すぎず軽すぎず。なかなか面白かったです。
ただ、後半の部分がやや詰め込みすぎな点と、霄 太師と邵可の会話ですべての謎解きをしてしまっている部分が説明的で、ちょっと残念でした。

この物語の魅力はやはりキャラ立ちしている登場人物にあると思います。

まずヒロインの秀麗は、明るく強く潔くて好感が持てます。
ただ、ちょっと完璧すぎて私には感情移入しずらかったです。
一本筋の通ったヒロインは大好きなのですが、いまいちツボにはまらなかったというか・・・。
決して嫌いではないんですけどね（＾＾；。
サブキャラだったらすごく好きだったかも。
とはいえヒロインマンセー気味でも、嫌味にならないのは秀麗の魅力だと思います。

劉輝はとても魅力的なキャラクターですね。
天然で一途でかわいいっす。
静蘭とのやりとりの「我慢してください」「う・・・・・はい・・・」がすごく微笑ましくて好きです。

あと、霄 太師と茶鴛洵のやりとりというか、関係性がなんか色っぽくて好きですねー。
じじい属性はないはずなのになあ、私（笑）。

キャラがたっていてそこは良いのですが、やはりいい男目白押しのハーレム状態なのがちょっと気になったりはします（＾＾；。
まあ少女小説というカテゴリーだからある意味正しくはあるのですが。