2007
森永あいの「僕と彼女のXXX」四巻がいつのまにやら発売されていた。
けったいな表紙のボーイズラブだなあ、と思って(失礼・汗)ぼんやりと目にしたコミックスが、それだったのですが(^^;。
えーと、まずこの作品についてさらっと説明しますと。
内容は、男らしいがさつな超美少女ヒロインと、見た目はかっこいいけど内向的で弱気な主人公(男)の中身が入れ替わってしまうという、まあよくある男女入れ替えものでございます。
ただちょっとかわっているのは、美少女ヒロイン(菜々子)はそのまま男の姿になじんでしまい、挙句の果てに彼女を作ってしまったり(本人はもちろん本気)、主人公(あきら)はそのなよなよっぷりが美少女の姿にはまってしまい、親友の男から迫られ、また本人も、男と女の感情の狭間で揺れてしまったりと、まあそのギャップが面白い。
・・・とまあこんなところです。
で、四巻の感想ですが。
今回は主に千本木×菜々子(中身アキラ)のお話が中心でした。
中身がアキラと分かってもOKという千本木の猛烈アタック(死語)に、菜々子(中身アキラ)は紆余曲折の末陥落し(多少語弊はありますが)、千本木の彼女になってしまいます。
四巻も相変わらず、元親友の千本木に、菜々子の中に入ってしまって女の子としての見方になってしまうがゆえに、女としてときめく自分に戸惑うアキラの姿がコミカルに描かれてます。
二人の動物園デートシーンなどは微笑ましくて可愛いです。
いってしまえば、この二人ホモなわけでなく、
「中身があきら」な「外見菜々子」は、性格容姿ともに可憐な美少女なわけで、そんな正統派美少女に千本木が惚れてしまうのも無理がないわけで(これがもとのあきらならありえない)
アキラも女の子の体に入ってしまったことで、脳の作りや感覚が勿論女の子ビジョンになるわけですから、女としての本能が出て、千本木に男性的魅力を感じるのも無理がないのです。
ボーイズ・ラブはあまり好きじゃない私ですが、この設定はコメディな要素とともにすんなり入ってくるので(そもそもこの漫画はボーイズラブじゃないんですけどね)このパラドックスに違和感なく入っていけます。
ちなみに私としては、あきら(中身菜々子)×椎名ちゃん派なのですが。今回あまり二人の話がなくて寂しい・・・。
しかしこの物語、ジェンダーにかんでいて(作者にそこまでの意図があるかはわからないけど)、けれどドタバタコメディってのがいいですね。
五巻は一年半後か・・・(げっそり)。
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