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かつてオタクだった一女子の、魂の渇きと新たなパッションを求める葛藤の日々を綴った日記。

2025

0616
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2007

0325
とうとう最終巻ですね。
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前巻で十二支の呪いが解けてハッピーエンドまで一直線という感じだったのですが、この最終巻はまさに大団円!という内容でした。
各キャラクターの新たな人生の出発を描いているのですが、簡潔ではありますが上手くポイントをまとめていて、なかなか良かったと思います。内容も3月の今時期にタイムリーでいいですね。

まず透と夾。
ほのぼのな二人に和みます。
特に学校で透を待っていた夾に、「きょ、夾くん・・・!」と言って、とてててと駆け寄る透がめちゃくちゃ可愛いです。
苦労した分、二人にはこれからたくさん幸せになってもらいたいです。

次にリン。
「胸の中がくちゃぐちゃ」と言って涙をこぼすシーン。
そうだよなー、と頷かされました。
慊人に大怪我させられて、草摩の家のためにいろんな心の傷をうけて、簡単にはその苦しみから解放されないのにまわりはどんどん変化をしていって(るように見えて)置いてけぼりをくらうような、そんな不安感を感じるのは当然だよな、と思います。

神楽はいい子ですね。
「なるのよ、絶対 幸せに」の台詞。
強い子だな、と思いました。神楽にも素敵な誰かが見つかるといいな、と思っています。

燈路&杞紗。
私の一押しカップリングです!!!!!
意地っ張りで不器用な燈路が、杞紗を包み込むような優しさで接しているのが嬉しいですね。
いつの間にこんなにいい男になったのやら。

由希&真知。
この二人のカップリング、初めの頃はあまりピンとこなかったのですが、巻を追うごとに大好きになりました。
とくに意地悪な由希とそれに翻弄される真知が可愛いです。
真知といる由希はすごく「男の人」で、見ててドキドキします(笑)。

紫呉&慊人。
歪んだ愛ではありますが、これも醍醐味ありますね。
「好きですよ、ぼくを求め続けてくれるなら」は名台詞です。
また、慊人の「彼らの本当に自由を守れるように だってこれでも僕は当主なんだから」の台詞は
彼女に芽生えた強さを垣間見れて感動しました。


大団円でありますが、それについていけない人や戸惑う人の描写もきちんとあり、希望と切なさをあらわしている部分がすごく良いと思いました。
特に好きな台詞はベタですが

「うれしいことや かなしいことを繰り返して そうやって 歳を重ねていくんだよ」

です。

少女漫画のハッピーエンドは、これから幸せだけが待っている!というような描き方をすることが多いのですが(それもいいんですけどね)、フルバは人生に起こる悲喜こもごもをしなやかに受けとめ、穏やかに生きていくことの良さをじんわり描いているところがすごくいいです。
暖かい余韻を感じました。
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2007

0215

森永あいの「僕と彼女のXXX」四巻がいつのまにやら発売されていた。027513040000.jpg








けったいな表紙のボーイズラブだなあ、と思って(失礼・汗)ぼんやりと目にしたコミックスが、それだったのですが(^^;。

えーと、まずこの作品についてさらっと説明しますと。
内容は、男らしいがさつな超美少女ヒロインと、見た目はかっこいいけど内向的で弱気な主人公(男)の中身が入れ替わってしまうという、まあよくある男女入れ替えものでございます。

 ただちょっとかわっているのは、美少女ヒロイン(菜々子)はそのまま男の姿になじんでしまい、挙句の果てに彼女を作ってしまったり(本人はもちろん本気)、主人公(あきら)はそのなよなよっぷりが美少女の姿にはまってしまい、親友の男から迫られ、また本人も、男と女の感情の狭間で揺れてしまったりと、まあそのギャップが面白い。
・・・とまあこんなところです。

で、四巻の感想ですが。

今回は主に千本木×菜々子(中身アキラ)のお話が中心でした。
中身がアキラと分かってもOKという千本木の猛烈アタック(死語)に、菜々子(中身アキラ)は紆余曲折の末陥落し(多少語弊はありますが)、千本木の彼女になってしまいます。

四巻も相変わらず、元親友の千本木に、菜々子の中に入ってしまって女の子としての見方になってしまうがゆえに、女としてときめく自分に戸惑うアキラの姿がコミカルに描かれてます。
二人の動物園デートシーンなどは微笑ましくて可愛いです。

いってしまえば、この二人ホモなわけでなく、
「中身があきら」な「外見菜々子」は、性格容姿ともに可憐な美少女なわけで、そんな正統派美少女に千本木が惚れてしまうのも無理がないわけで(これがもとのあきらならありえない)
アキラも女の子の体に入ってしまったことで、脳の作りや感覚が勿論女の子ビジョンになるわけですから、女としての本能が出て、千本木に男性的魅力を感じるのも無理がないのです。

ボーイズ・ラブはあまり好きじゃない私ですが、この設定はコメディな要素とともにすんなり入ってくるので(そもそもこの漫画はボーイズラブじゃないんですけどね)このパラドックスに違和感なく入っていけます。

ちなみに私としては、あきら(中身菜々子)×椎名ちゃん派なのですが。今回あまり二人の話がなくて寂しい・・・。

しかしこの物語、ジェンダーにかんでいて(作者にそこまでの意図があるかはわからないけど)、けれどドタバタコメディってのがいいですね。

五巻は一年半後か・・・(げっそり)。

2006

1112

安野モヨコの「さくらん」。


来春2月映画公開予定で、主題歌が椎名林檎だったり、主演が土屋アンナだったりと、かなり華やかな面子ぞろいでなにかと評判になっています。


江戸の遊郭・吉原が舞台の物語ということで、学生時代に遊女の研究についても少々かじった私としては(ほんの少しでありんすが・笑)、なかなか興味深いなーと思って、ちょいと買って読んでみました。

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感想。なかなか面白かったです。


江戸の性風俗についても特に違和感なく、ちゃんと調べてるな、と思いました。


ストーリーも安野モヨコ節とでもいいましょうか、どこかあばずれてて、けれどもひたむきで、そしてパワフル。破天荒な主人公きよ葉のキャラクターが違和感なく物語りに溶け込み、ぐいぐいと物語に引き込まれました。


特徴的なほかの遊女についても、短めのエピソードの中で個性がしっかりあらわれていましたし、また基本的にエグイ内容なのですが、それを笑いと切なさというもので上手にくるみ、読みやすく消化させているな、と感じました。


そんな中から特に印象的だったシーンとエピソードをいくつか。(以下ネタばれあり


まず、浅黄裏の話。いわゆる絶倫男の話なのですが、時のおいらん粧ひと、とめき(禿期のきよ葉)のやり取りがコミカルでよいです。毒づきあいながら、それでも二人の間にほんのりとした絆というか、そういったものが、さりげなく感じられるのも上手いです。


しかも、粧ひが浅黄裏に夜通し抱かれ疲れ果て、たまらず「ひいー たすけてー」と叫ぶシーンは普通は悲壮感が漂うはずなのですが、ブラックジョークの如く笑いにくるんでいるので、思わずプと、ふきだしてしまいました。多分男性作家が男性視点で描くと、エグいシーンになったのだろうなあ、と思いますが、女性作家ならではの性のブラックユーモアに昇華できているのはお見事です。


次に、ちょっとほろりときたのがお染ちゃんとの話です。お互いに励ましあい、痛みを分かちあってきた同じく引込(将来売れっ子を約束された遊女のたまご)のお染ちゃんとおりん(引込期のきよ葉)の間には、「お互い二人の時だけ泣いてもいい」という約束がありました。けれど突然のお染ちゃんの死に、おりんは一人涙します。そこへ見世番の清次がやってきて、「こんなところで無駄に涙を流すんもんじゃねえ 泣くなら客の前で泣きな」と言います。そしておりんは涙をぐっとこらえ、「にやり」と不敵な笑みを作るのでした。


この「にやり」に子供ながらの生きていくための意地がみられ、そしてこの不敵な笑みが、のちにきよ葉のウリとなるわけです。切なさと、意地と、そして粋を感じさせるシーンでした。


そして一番エロティックだなと思ったシーン。それは一人で惣次郎が、まだ新造のきよ葉に会いにくるシーンです。


惣次郎が名前をきよ葉に告げると、きよ葉がもらすような声で「そう・・・じ・・・・ろう さ・・・ま」と言葉をつむぐこの場面。ここの時点でかなり色っぽい雰囲気が出ているのですが、そのあと惣次郎がきよ葉のかんざしを一本髪から抜き取り、薄手の着物の上から(たぶん襦袢?)乳首を甘噛みします。たまらずきよ葉が「あっ・・・」と声をあげるのですが、ここは相当色っぽい見せ場です。そのあとのきよ葉の切なさや焦れた思いが切々と伝わってくるのも上手いです。


とりあえず今のとこは一巻しか出ていないのですが(単行本には1巻とは書かれていない)、雑誌のほうで何話か話が進んでいるそうです。ただ途中でストップされているそうですが・・・(^^;。


映画は見に行こうかと思っています。映画のHP見たら、映像綺麗だったし、大好きな菅野ちゃんが粧ひ役で出てるしね♪

 

そんなわけで評価は五つ星満点中


☆☆☆☆・☆(星4.5つ)


でした。

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